OZ

その帰りに樹なつみのOZを買って帰りましたがな。これも同じような大義名分重ねた説教系の話。あらすじはこう。

1990年に第3次世界大戦(もちろん米ソ対決)が起こった。はじめの一発が誤爆だとわかり40分で終了。しかし、その時すでに数発の核が撃たれたあとで地球は瀕死の状態に。約半年の寒冷期が続いた後、生き残ったのはそれまでの人口の約40%。その後各地で義勇軍や民間団体により立国宣言が出され、世界はいくつもの国に細分化された。アメリカは大きく分けて7つ、小さい団体も含めると20もの自治体に別れた。そんな中、それらの国同士で土地の奪い合いによる戦争が混沌化する。
国自体の人口が少ないので戦争は結局のところ雇われ兵同士の戦いになる。その兵組織の中でも最大の勢力をほこるのがヤンセン傭兵部隊。そこに属し若いながらも事実上のNO.2と言われるヨウ・ムトーは現在サンレイト国で雇われ軍曹をしている。ある日、サンレイト国参謀の次女フィリシアの身辺警護をすることになったが、彼女は行方不明になった天才科学者の兄・リオンを探しにOZへ行くと言う。OZとは核戦争の被害を受けず、唯一まともに1990年以降の科学技術を保っている組織で戦争の無い楽園だとウワサされていた。しかし、それを信じるものはほとんど無かった。しかし、そんな時、OZからフィリシアのもとへ使者が届くのだった。彼女はOZへ行くことを決意し、ムトーは憧れのOZへ行くために軍を裏切りフィリシアについていくことを決める。使者はOZで作られたサイボーグ10・19でフィリシアやリオンの母パメラを模して作られたのだ。10・19の案内で道を進む2人だが、その時丁度サンレイト国と敵対関係にあるゴールディ国とインディー国が同盟を結びの戦争が悪化し、国境移動が大変になったのだ。ムトーの戦闘経験と10・19の超能力でなんとか危機を脱するが、その時10・19を殺しにOZから刺客が送られてくる。その刺客は10・20シリーズで、10・19より人間に近い構造を持つサイボーグ(容姿は全く同じ)だった。10・19に対し、優越感を帯びた目で「お前は欠陥品だ。われわれはお前達よりも優れている」と言い放つ10・20シリーズに機械には無い人間の醜い部分を見出すムトーは一抹の不安を感じる。
結局戦闘能力に優れている10・19が勝つのだがその日以来、10・19は自分のアイデンティティを探すことになる。10・19はより人間らしい感情を持つようになり、誰にももらしてはならないというOZの場所に関する情報をムトーに喋ってしまう。それはマヤ文明の遺跡の下だった。飛行機で南アメリカまで移動しようとしたがその飛行機が運悪く空中で燃料切れになってしまい、フィリシアと10・19はなんとか脱出できたものの、ムトーは砂漠の真中でサンレイト国の追走軍につかまってしまう。捕まえに来たのがヤンセン傭兵部隊の部下を隊長とする小隊とフィリシアの姉・ヴィアンカだった。
追走用のヘリをゴールディ軍に爆破された部隊は近くの街まで移動しようとするが、ヴィアンカが居るせいで食料も水も底をつき・・・そんな極限状態の中でヴィアンカはムトーに惚れるのだった。
しかし、ムトーは脱走し、奇跡的にもフィリシアと再開することが出来た。しかしムトーは街で賞金稼ぎにつかまってしまい、しかもそれが過去にムトーに恨みを持つものだったことからムトーはひどい拷問を受ける。サンレイト国に引渡されそうになるが部下のネイトがサンレイトを裏切り共に逃走することを選び、総裁の長女ヴィアンカと共に3人で脱走。フィリシアはOZからの迎えがやってきたためOZに行くのだった。そして、なんと、ムトーはサンレイト国から正式に雇われ、フィリシアを奪還しリオンを殺すことを命ぜられるのだった。フィリシアの協力もありOZに入るムトーとネイト。今、OZの全貌が明らかに・・・(書くのがめんどくさくなってきた)