冬休み

長期休暇の声を聞くと漫画が読みたくなる。
ということで古本屋に。今回読むのは「花咲ける青少年」。
花咲ける青少年 (7) (花とゆめCOMICS)
OZ、獣王星で知られる漫画家・樹なつみの作品。樹なつみって言えばわたしがLALAを購入し始めた頃にはもう凄く大物作家さんで当時「八雲立つ」を連載なさってた。
花咲けるはその八雲立つの前にLALAで連載されていた作品でOZとほぼ平行に連載なさていたらしい。
足掛け8年で全12巻だから普通の半分のペース。(月刊の少女漫画は3ヶ月で1冊の単行本ペースだ)
途中でOZが終わり獣王星の連載が始まったらしいから樹なつみがノリにノッていた頃の1作。ものすごく面白い。
中学生の頃は樹なつみの絵がどうも受け入れがたかったのだけれど、ストーリーに惹きこまれて行けば行くほど絵も魅力的に思えてきて【樹なつみ】って言えばこのタッチだよねー。と思うようになった。
この前パッションパレード・朱鷺色三角のシリーズを読んだ時にも思ったけど樹なつみはモロ、フィクションっぽい作品に超能力や伝説的要素を入れ込むのが上手い。
この「現実」と「非現実」のさじ加減が絶妙で、すこしファンタジーチックになりがちなのをあの骨太の絵柄で「現実」にひきもどしているんだよね。これが渡瀬遊とか高河ゆんのようなもろファンタジーな絵だったらいきなり角川の世界になっちゃうんだろうけど、超能力や魔性の力を使ってもあの絵柄だからしっかり「現実」に根付いてる感じがしてものすごく感情移入しやすいのね。
とにかく樹なつみは素晴らしい。
樹なつみっていうかこの時代のLALAが素晴らしいのか。
この時代と言えばなかじ有紀が「隣の〜」シリーズを書いていて、岡野史佳とか清水怜子とか成田美名子とかそんな時代。やまざき貴子のっぽい!とかもLALAで連載していたそんな時代。
あの時代のLALAはよかったなぁ。
いまのLALAは低年齢化のけいこうあるように思います。それが悪いってわけじゃないけど最近はFLOWERSとかね、メロディの方が面白いなぁ。
世代交代ってのは仕方ないことなのかな・・・。