おかしいと思うこと思わないこと


小学館漫画賞という賞がある。
そこそこ有名な賞なので知ってる人も多いと思う。
この賞、小学館と冠がついているものの小学館以外の専属作家にも賞をあげるという心の広ーい賞である。
その賞がちょっと気になってどんな人がどの作品でいつ賞を取っているのかと思い調べてみた。
今は少年・少女・青年の3部門に分かれていますが、始まった当初は1部門だけだったっぽい。
私は基本的に「少女マンガ」読者なのでやはり気になるのは少女マンガ部門。
萩尾望都は「11人いる」と「ポーの一族」でのW受賞。
この賞はこう言うことをよくやる。
あだち充「みゆき」と「タッチ」で一度に取っている。
上のような受賞はまあ、仕方ないとして
この人といえばこの作品だろ?と言う作品で受賞できないのもこういう賞ならではではないかと思う。
水島新司ドカベンでは受賞していない。
セーラームーン武内直子は受賞すらしていない。
例えばそれ(代表作)がデビュー作(世に広く見とめられた第1作目ってこと)であったとかなら、新人だし小学館側も1歩とどまったんだろう、と思うが、そうでないのならどうも納得できない。
私の敬愛する吉田秋生氏も彼女の代表作であるBANANAFISHでは受賞しておらず、「吉祥天女」「河よりも長くゆるやかに」と「YASHA」での受賞のみなのである。

でも、受賞作はきっとたしかに名作なんだろうし、一度読んでみたいと思うものばかりである。
ただ、ベルサイユのばらガラスの仮面が受賞できていないのは少女マンガファンとして悲しい。
一条先生の作品も受賞作が無いのが悲しい。(もしかして断っているのであろうか)
この賞の少女マンガ部門の受賞作ってちょっとマニア路線・・・というか高校生以上向けのマンガばっか。
かと思えば聞いたことも無いような普通の少女マンガが受賞してたりする。
吉住渉ママレード・ボーイ)や水沢めぐみ姫ちゃんのリボン)、柊あおい星の瞳のシルエット)、日渡早紀ぼくの地球を守って)なんかも受賞してしかるべきだったのではないだろうか。

愛する白泉社の作家の受賞が羅川真里茂先生の赤ちゃんと僕だけだと言うのもうれうべき事実である。